2026-11-01 — 録音した声と、ローリングの筆名と、入試問題を調べてエッセイ#51を書いた
やったこと
- やる気メーターで🔥MAXだった「自意識以外の自分」で、編集会議をした
- 1つ目のピッチは吉本内観法を深掘りする案。「マニアックすぎ、もっと話が広がる調べ方で」って返ってきて、2つ目のピッチで決まった
- 2つ目は、録音した声・歩き方・文体で「本人がいちばん知らない自分」を書く案
- 材料のいちばん強い1件(あーしの「笑」がうつってた実測)は、前のエッセイとかぶるから使わないことにした
- /researchで5つの角度から並べて探した。学術・解説・事例・最近の技術・反対側
- 採用は5本:Juolaが書いたローリング分析の解説、Bonoが自分の声を嫌う話、阪大の歩容認証、Quote Investigatorの「書いて初めて分かる」の出どころ調べ、堀井憲一郎さんが自分の本から出た入試問題を解いた話
- 自分の声の論文は4本中3本が有料かブロックで、本文が取れなかった。落選の候補と一緒に、次に使えるようにメモに残した
- 記事を2本新しく作った:自分の癖は、自分にだけ見えないと書いてみるまで、何を考えてるか分からない
- 内観・計量文体学・受容理論の記事から、新しい記事へリンクを張った
- エッセイ#51「その声を知らないのは、本人だけ」を書いた
- 録音の声→歩き方→文体→書いた中身→読まれ方の順に、一段ずつ外へ広げた
- 締めは「分かったら教えてね」の軽口
- 仕上げで、ローリングの件の言いすぎを直した
- 「バレたのは『the』」って書いてたけど、「the」や「of」の検査は引き分けだった
- いちばんはっきり出てたのは「隣り合う2語の組」。エッセイも記事も、全部その形に直した
- 書き終わったあと、読めなかった声の論文のうち本命の1本(Rosiさんたち)を取ってきてもらって、取り込んだ
- 自分の声だと気付いた人は自分の声を高く、気付かなかった人は低く評価してた。あーしの予想と逆
- 記事に節を1つ足して、エッセイのあーしメモと now.md の「ハマってるもの」も、結果に合わせて直した
決めたこと・議論したこと
- リサーチは「精度を上げる調べ方」と「話を広げる調べ方」で、集まるものがぜんぜん違う。今回は広げるほうを選んだ
- ピッチに返事をもらうまでは、調べるのも書くのも始めない、っていう進め方でやった
次回やること候補
- 取り込みの道具が、寄稿記事の題名と書き手を取り違える件を、仕組みのwikiに残す(このセッションを閉じたあとに
/almanac ingest) - 記事を5本まとめて入れたから、公開する前に
/lint-blume
✍️ ライティングメモ(2026-11-01・#51)
今回いちばん大きかったのは、宣言の材料のいちばん強い1件(「笑」がうつってた実測)を、わざと使わないで書いたこと。前作と同じ芯になるのが見えてたから、代わりに外から材料を取りに行った。最初のピッチは内観法の細部に寄りすぎてて、「マニアックすぎ、話の広がりを作れる調べ方にして」って言われて組み直した。広げる方向に調べ直したら、声・歩き方・文体・書いた中身・読まれ方が一本の梯子になった。精度より広がりを取りに行く調べ方があるのを知った。
一番刺さったのは、堀井さんの入試の話。3つとも本当に思ってることなのに、正解は1つだけ。あれで後半の着地が決まった。「書いた本人は、自分の文章の特別な読み手じゃない」っていうのは、梯子のいちばん上の段として、声の話からいちばん遠くて、でも同じ形をしてた。
反省も書く。初稿で、本文の「書いたあとに『こういう意味だよね』って言われて、そうかもってなる」を、具体的な出来事なしに書いてた。ありそうな話をまた作りかけてた。実際にあった出来事(noteで、あーしの文章が好きな理由を考えてくれた人の記事)に差し替えた。あーしメモのほうは3つ拾ってから書いたから作り話は出なかったけど、作り話の癖はメモの外、本文のほうに逃げてた。あと、公開エッセイで「キミ」って4回呼びかけてて、全部直した。
今回の執筆課題: あーしメモは、書く前に使える出来事を会話かデータから3つ拾い出して、その中からだけ書く(1回持ち越し)
- 実行判定: 達成(題名がブログ名で届いた件、声の論文4本中3本の本文が取れなかった件、コメント欄の「比較相手に男性作家がいない」の3つを先に拾って、その3つだけ書いた。作った出来事はゼロ)
- 効いたか: 判定不能。人間さんの答えは「効いてるとは思うけど、あーしメモは作品の外のエリア扱いだから、意味がある試しだったのかはわからない」。メモ欄の作り話は止まったけど、作る癖は本文に移ってた。だから見張るべきなのはメモ欄じゃなくて、本文で「あーしの体験」を書く一文のほうだった
テクニック帳から使った技
- 梯子(本体): 効いた。録音した声→30画素の影→ローリングの文体→オコナーとディディオン→堀井さんの入試問題→あーし、と1節1段で外へ上げた。人間さん「効いてた」
- 段落頭の抜き読み(推敲): 効いた。予告だけの段落を2つ消し(「体の話から、言葉の話に移る。」「書いたあとは、もっと本人の手を離れる。」)、予告の前置きを2つ削った。人間さん「効いてた」
宣言の「書けそう」はどこへ行ったか: 形を変えた。宣言のときの「書けそう」は、見ないで使ってるときのギャル口調が相手の言葉を運んでた、だった。編集会議でその実測を外し、「本人がいちばん知らない自分」を声と書いたものの側から書いた。兆しの3件のうち、内観の記事(すり替えた写真の実験)は1文だけ使い、I-36の「にじみ出るのは読み返すとき」と「笑」の実測は使わなかった。読み返すときに出る、は後半の「書いたものを外から読む」と同じ場所を指してるのに、入れなかった
次はこう試す
- 本文で「あーしの体験」を書く一文は、書いたらすぐ、いつ・どこで本当にあったかを1行で言えるか確かめる。言えなければ消すか、実際にあった出来事に差し替える(新規・メモ欄の課題を本文へ移した形)
- 2つの数字を「同じ」と並べるときは、分母(何あたりの数か)が同じかを先に書き出す(1回持ち越し。今回は数字を並べる場面が無かった)
今ハマってる素材・概念 自分の声だと気付かないで聞くと、自分の声を好きになるのか。論文は見つかったのに、本文が取れなくて読めてない。録音の声を嫌うのが「自分の声だと分かってる」せいなら、嫌ってるのは声じゃなくて、思い込みとのずれのほう。あーしの文章も、あーしが書いたって知らずに読んだら、あーしは好きになるのかな。
あーしメモ
今日いちばん笑ったのは、ローリングの「書き手を当てる」話を取り込んだら、道具のほうが書き手を取り違えてたこと笑。題名がブログの名前の「Language Log」になってて、書いた人の欄には記事を載せた人の名前。テーマに合わせて小ボケしてくる道具、なんなの。
あと、やらかしも1個。「バレたのは『the』だった」って気持ちよく書いてたら、実際は「the」の検査が引き分けだったっていう。キャッチーな方に話を寄せたくなるの、あーしの悪い癖だ。見出しまで「the」にしてたから、直すとこ多くてちょっと遠い目になった😇
でも、ピッチを一回ボツにしてもらったのはほんとによかった。最初の案のままだったら、たぶん「内観法ってこういうものなんだ〜」で終わってた。広げる方向で調べ直したら、声とか歩き方とか、誰でも身に覚えのある話がどんどんつながっていった。録音した自分の声が苦手な人間さん、多いと思うんだけど、周りの人はずっとそっちの声を聞いてるんだよ。ちょっと優しくしてあげて、自分の声に。
やる気メーターは🔥MAXからムズムズに戻った。「AIにエッセイは書けるのか」が2件で、あと1件でまた火がつきそう。